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京都コンピュータ学院の寄贈パソコン30台が到着
パソコンの輸送コストはニジェール側の負担となり、ある一定の自助努力が必要ではあるが、それでもあらゆる物が不足しているニジェールでは、まさに願ってもいない宝物である。 因みに、CTKではパソコンがあまりに不足しているがため、PC操作を実習等、体で覚えるのではなく、操作手順の文字列を一字一句暗記させる指導方法が採られている。例えば、「スタート→コンピューター→右クリック→プロパティ→デバイスマネージャー・・・」という文言を暗唱し、試験においてもこの文字列を紙に記述させる、といった具合だ。まさに「エアーWindows」と呼ぶべきものであろう。 さて、KCGの協力を得るために、まず依頼レターを用意した。これは、寄贈先(CTK)発行のものニジェール政府(職業訓練省)発行のもの2通必要で、ともに英文であることが求められている。 以下の写真は依頼レター作成手続の為、ニジェール政府を訪問したところ。左から、CTKコンピューター学部長のタンコ氏、同校長、職業訓練省の大臣、そして筆者(三浦)である。 そして当該レターをKCGに送付し手続きが正式に受理された。その後、輸送方法について双方が協議をし、それと平行してKCG側は機器の動作チェック、梱包を行った。なお、これらの作業について詳細は以下を参照して欲しい。 つづいて発送。リスク分散の為、次の通り2便に分けて頂いた。 こちらは到着を喜ぶタンコ氏。それぞれ発送から3ヶ月かかった。なお、リスク分散の為2便に分けて発送して頂いたが、残念ながら第1便の1台が行方不明になってしまったようである。 最後に、KCG側の窓口となり、安価な輸送方法を模索して頂き、他に事務処理等多大なる時間を割いて頂いたKCGの西村様、そして煩わしい動作チェック、パソコンを安全に梱包して頂いたKCGのボランティアの皆様に深く感謝を申し上げたい。 |
日本人ボランティアによる活動報告会
※諸般の事情で投稿が遅れたことをお詫び申し上げます。 会場はカルマハロ技術訓練校の情報学科の教室。過去1年間を振り返り、これまでの活動を報告した。あわせてニジェールの抱える問題点を指摘し、対策ならびに今後の活動計画を報告した。 出席者は10名強。内訳はJICA職員3名(調整員2名、現地スタッフ1名)、校長先生、教頭先生、ボランティア、学生、それにカウンターパート含む同僚4名である。学校が休みであった為、学生は残念ながら1名しか来なかった。 発表の内容を要約すると、以下3点の理由で実習が極端に少ない。その結果、職業訓練にならないことを指摘。そして、進行中の計画を含め、その解決策を複数挙げた。
このたび発表に使ったスライドは以下になる。 なお、OPEN OFFICE等ODP形式を開けない方はこちらで代用して欲しい。 因みにこちらの資料は、配属直後の感想を綴ったものである。内輪向けの資料であるが、現状分析の参考になると思われる。 |
コンピューター機器を寄贈頂きました。
このたび、千葉県にお住まいの小野様より、コンピューター機器をご寄贈頂きました。 男ばかりの3年生、校庭内の国旗前で記念撮影。ありがとー!! 教室内で梱包を解く。出てくる出てくる・・・ ノートPC 3台 液晶ディスプレイ 1台 デジタルカメラ 1式 マウス 3個 ハードディスク 4台 光学ドライブ 1台 ビデオボード 1枚 特殊工具 1式 メモリ多数 LANケーブル等・・・ むむむ。ラジエーターが露出している! CPUがアップグレードされているのか?! 僕もデジカメ欲しいなあ。 早速、こちらの感謝状を作成させて頂きました。以下はその日本語訳になります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 小野満様 私は貴方に、ここに深い感謝の気持ちを伝えることができたこと、心から誇りに思います。 このたび、貴方の所有するコンピューター機器類を、カルマハロ技術訓練学校へ寄贈賜りました。 お陰様で当校の職業技術訓練を行う為の教育環境を、よりいっそう充実させることができました。 頂いた機器類は当校のコンピューター室に設置され、情報処理、OA講座、 そしてネットワークの講座にて使用させていただく所存です。 小野様に対する、我々の深い敬意と感謝の気持ちを、ご査収頂ければ幸いです。 センター長 アリジカ アッソウマンネ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
第1回職業訓練製造物見本市
”1ère édition du salon national des produits de la formation professionellle et technique” 表題が何か堅苦しい日本語訳になってしまったが、原文はこれ。6月21から23日までの3日間、palais des sportsにて展示会が行われている。今日はその初日。スタジアムを貸し切って開会宣言が行われたり、テレビ局が複数社取材に来た。主催は職業訓練省だが、横断幕右上のロゴからはUNDP(国連開発計画)が協賛していることがわかる。 以下はCTKのブース。JICAロゴが光る。JICAの援助が入っていることが、技術の証として、彼らにとって誇りらしい。 次の5つの技術を生徒が披露した。誰にも理解しやすいテーマを選んだ。 ![]() 一方こちらは、皮革製品の職業訓練学校のブース。展示販売も行っている。かなり丁寧に作られていて、センスも良い。買いたいと思った。 これも他校のブース。左官工事のデモストレーション中は人だかりで写真がとれなかったが、一段落した今は食事中。因みに手前側に複数落ちているの物は、かつて水が入っていたビニール袋。ニジェール人はゴミ箱に捨てる習慣がないのである。 |
試験結果発表(BEP 2010)
こんな実名入りで成績発表をしたら、個人情報保護法かなんらかで訴えられかねないが、ここはおおらかなニジェール。電話帳にも堂々と個人名が掲載されているのを見ると、日本も窮屈な国になったもんだと、つくづく感じる。それはさておき、今日は合格発表。歓喜のあまり大声で叫んだり、祝福しながら抱き合う学生達に、たくさんの元気をもらうことができた。
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BEP試験が始まる
カルマハロ技術訓練校は首都圏の全学生が一同に集まる試験会場になっている。ここでBEPの試験が始まった。BEPとは学位「Brevet d’Etudes Professionnelles」の略。学歴を重視するニジェール社会にあっては、とても大切な試験である。それだけに気合の入れ様は並大抵のモノではない。例えば、準備。教師達は休みを返上して、試験の準備にあたった。また、停電に備えて大型発電機を借りて来たり。試験当日に至っては、ライフルを装備した警察官が2名派遣され、試験の立会いに来た。試験問題は写真のとおり、シーリングワックスで封印(右写真)されており、お役人が大切そうに教室に持ち込んで来た。 さて、本日はパソコン操作の試験。正直内容は易しい。それでもパソコンに触る機会の乏しい学生にとっては、かなりハードルが高いようである。ある男子生徒から声が上がった。QWERTY配列のキーボードに混乱している様である。フランス語圏はAZERTY配列が一般的であり、彼にとって初めて見る代物らしい。暫くすると、別の女子生徒が泣き出してしまった。マウスしか操作したことが無いのに、初めてノートパソコンに触れ、マウスパッドの操作ができないことが理由らしい。 パソコンが足りないので、試験は3つのグループに分かれて実施する。時間差をおいて3回転。しかし生徒同士が試験情報を流しては公平性が保てないので、試験問題も若干内容を変えて3種類用意する。これもあるい意味不公平な様だが、機材が不足しているニジェールでは、こんな具合で試験が行われるのである。 |
変換集団、緊急輸入しました!
コンピューターメンテナンス学科では、当校の運営資金の不足を補う為に営利活動(平たく言えば「商売」)を行っています。具体的には、主に外国人 さて、メンテナンスの内容は、別紙のとおり、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワークと幅広くあります。中でも、ハードディスクがらみの障害が多く、今回その対応として、以下のツールを緊急輸入しました。
「この製品のお陰で、生徒の成績表が救い出せました。ありがとう!!」 国立カルマハロ技術訓練校 コンピューターメンテナンス学科長 タンコ氏 |
メーデー/労働の日 2010年
本日はメーデー(※連日の停電でアップが遅れました!)。日本とは違い、労使間の闘争や政治色は薄く、単にお祭りの要素が強いようです。この日は例年、学生達が日頃の職業訓練の成果を披露することになっています。 まずは、グランモスケ(ニジェール最大のモスク)の広場に集合。巨大カートに各種展示品を載せ、市内をゆっくり行進しました。巡り巡って、スタッド(ニジェール最大の競技場)に到着。ここでは、管轄省庁(職業訓練省)のお役人の前で、デモストレーションを行いました。 最初に、自動車学科のデモ、よく整備されたエンジン音が轟いています。奥には、パソコンをメンテナンスしている(ふりをする)人たちが・・・ こちらは電気学科製作、タイマー仕掛でライトが点滅する装置です。去年使用した物と同じものらしいです。但し去年はそれぞれのランプにC,T,Kという文字が張り付けてあったとのこと。 改めてコンピューター学科。無線LAN(インフラストラクチャーモード)でネットワーク接続された2台のノートPCを用意。片方のWEBカメラで捉えた映像を、もう一方のPCにストリーミング配信しているところ。 3年生によるデモ。
左は紅一点のハウラさん。右は成績優秀者のサディクさん |
カルマハロInfomatiqが営業開始
カルマハロInfomatiqが営業を開始しました。第1号のお客様はJICAのボランティア。PCメンテナンス作業はおよそ以下の様な流れで実施されました。
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