パソコンの輸送コストはニジェール側の負担となり、ある一定の自助努力が必要ではあるが、それでもあらゆる物が不足しているニジェールでは、まさに願ってもいない宝物である。 因みに、CTKではパソコンがあまりに不足しているがため、PC操作を実習等、体で覚えるのではなく、操作手順の文字列を一字一句暗記させる指導方法が採られている。例えば、「スタート→コンピューター→右クリック→プロパティ→デバイスマネージャー・・・」という文言を暗唱し、試験においてもこの文字列を紙に記述させる、といった具合だ。まさに「エアーWindows」と呼ぶべきものであろう。 さて、KCGの協力を得るために、まず依頼レターを用意した。これは、寄贈先(CTK)発行のものニジェール政府(職業訓練省)発行のもの2通必要で、ともに英文であることが求められている。 以下の写真は依頼レター作成手続の為、ニジェール政府を訪問したところ。左から、CTKコンピューター学部長のタンコ氏、同校長、職業訓練省の大臣、そして筆者(三浦)である。 そして当該レターをKCGに送付し手続きが正式に受理された。その後、輸送方法について双方が協議をし、それと平行してKCG側は機器の動作チェック、梱包を行った。なお、これらの作業について詳細は以下を参照して欲しい。 つづいて発送。リスク分散の為、次の通り2便に分けて頂いた。 こちらは到着を喜ぶタンコ氏。それぞれ発送から3ヶ月かかった。なお、リスク分散の為2便に分けて発送して頂いたが、残念ながら第1便の1台が行方不明になってしまったようである。 最後に、KCG側の窓口となり、安価な輸送方法を模索して頂き、他に事務処理等多大なる時間を割いて頂いたKCGの西村様、そして煩わしい動作チェック、パソコンを安全に梱包して頂いたKCGのボランティアの皆様に深く感謝を申し上げたい。 |
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